〈デロンギ デディカ アルテ〉の互換品セパレートフィルターを買いました

以前、家庭用エスプレッソマシン〈De'Longhi デディカ アルテ〉を購入したときに一緒に揃えたコーヒーアイテムをまとめた記事を書きました。

8saki.hatenablog.com

そのなかでも、セパレートフィルターに思い入れがあるので、今回はそれを深掘りした写真いっぱいの内容です。美しくて、重くて、しっかりしていて、最高の商品でした。

なぜ「セパレートフィルター」が欲しかったのか

  • 昔6年間くらいコーヒー屋で働いてた時に La Marzocco を使っていて、その時のセパレートフィルターが好きで好きでいつか似た形状のものが欲しいと思っていた
  • 付属品フィルターもしっかりした作りでよくできているのですが、付属品フィルターのクレマ増幅弁が気に入らなかったため、増幅弁なしでエスプレッソを抽出したかった

重さは292.5g

家庭用マシンに搭載される「クレマ増幅弁」とは

バスケット(写真右側)を外して裏返すと、小さな穴が一つだけ空いています。
これが「クレマ増幅弁」です。

家庭用のエスプレッソマシンでは、業務用マシンほどの高圧力(9気圧)を実現できないことが多いため、クレマの生成が難しい場合があります。抽出条件が少々雑でも圧力が低くても、細い穴を通ってくることで圧力がかかり、泡立てられ、クレマがきちんとできているように見せることができる仕組みだそうです。

バスケットを外したところ。写真右のシルバーのバスケットの中央に1mm程度の穴が空いています。これが「クレマ増幅弁」

ちなみにフィルター底面はプラスチックパーツ。人工的な対流が起こるようになっている。

愛読しているコーヒーのマニアックな本に、このようにも書かれていました。

一つ穴のフィルターバスケットでよいクレマはできる?

一般家庭向けのシンプルな構造のエスプレッソマシンには、標準のメッシュタイプの代わりに、抽出穴が一つしかあいていないバスケットが付いていることが多い。このバスケットのポイントは、コーヒーグラインダーを買って、理想的な圧力と完璧なクレマを得るために、コーヒー豆の挽き目を細かく調節する必要がないということなのだが、人工的な圧力がかかるため、コーヒーの自然な抽出速度がわからなくなってしまう。その結果、コーヒーの挽き目に関係なくクレマの泡が粗くなり、味わいも真のエスプレッソファンを満足させるものにならない。 出典:コーヒーは楽しい!

セパレートフィルタを買う

やはり、家庭用ながらもプロフェッショナルな環境にできるだけ近づけたい思いがあり、代わりの品を探してみます。
デロンギ純正でクレマ増幅弁なしのフィルターはないので、増幅弁が付いていない互換品を検討。

エスプレッソ用のコーヒー豆やパウダーレシービングカップを購入したことがある Home Cafe by LBO のネットショップで、セパレートフィルターも取り扱っていることがわかり、そこで購入しました。

homecafe.co.jp

https://homecafe.co.jp/products/detail/661

こちらの商品は、デロンギ製EC235J・EC885J・EC680・EC860Mに対応した商品になります。 バスケットはLBOブレンドが16g前後入る2人用バスケットが付属しています。 クレマ増幅弁を撤廃し、プラスチックパーツやゴムパーツを除去。 それにより上質なクレマ、本来の香りを楽しめるようになります。 また、ダブルのバスケットが付属しているため香りと味は業務用マシンにかなり近づきます。 出典:Home Cafe by LBO

届いた

わりとすぐ発送され、3,4日で届きました。
想像や、ショップの写真よりももっとよくできていて、美しくて、オッとなりました

口がていねいに包まれていた

ハンドルの色はブラウンとブラックからランダムで届くようで、わたしはブラウンが届きました。木目印刷ではなく、ほんとうに木です。

真上

ピカピカで美しい!

真横

裏面。この形状のセパレートフィルターがずっと好きで、欲しくて。(リノベするときにドアのハンドルにしようと思ったくらいです。)

裏面

精度が高い。重厚!

抽出口付近

美しい

輝き…

こんなに金属光るんだ?

中のバスケットです

ダブル(2ショット分のエスプレッソが落とせる)のバスケット

ちゃんと全面にパンチングされたバスケットです。

左のフィルター内も穴が空いているだけで、すぐ落ちて二又に流れていく構造。シンプル。

コーヒー屋時代に1日使ったフィルターとバスケットを掃除するのが大好きだったよ

重さは445.5gです。付属品のフィルターは重さ292.5gだったので、1.5倍重いです。結構重くてずっしり。でも、それがいい。

重さは445.5g

ハンドル部分は、ネジで外れるような構造になってます。届いた時はちょっと緩めだったので、使う前にかなりキツく締めました。使用中に外れてきてしまうことはなかったです。

すごい汚れが溜まったら分解して磨こうかな

付属品フィルターとセパレートフィルターの比較

(左)付属品フィルター、(右)互換品セパレートフィルター

口径は同じですが、底面が広いのか互換品セパレートフィルターのほうが大きく見えますね。

正面

裏面

付属品フィルターの方が、内部にプラスチックパーツを抱えているためかバスケット自体の背が高いですね。
それでも、互換品セパレートフィルターのほうが二又の足があるため全体的にかなり高いです。

バスケット〜足まで入れた高さは
(左)付属品フィルター: 61mm、(右)互換品セパレートフィルター: 72mm でした。

この高さだと、マシンにセットした時のカップを置く部分がどれくらい狭くなるか?の説明をのちほど書いています。

バスケット周辺

抽出口付近

互換品セパレートフィルターのハンドルは円錐型で、握った時の小指側が太くなるため持ちやすい。

ハンドル

抽出口の形がかなり異なりますね。
(左)付属品は抽出口にプラスチックのパーツが見えていますが、(右)互換品セパレートフィルターはすべて金属の一つのかたまりです。

抽出口

デディカアルテに設置してみた

噛み合わせはいいです。ハンドルが少し長めなので、グッと力を入れて回しやすい。

かっっっっこよ

抽出口の下が狭くなることについて

前述のように、付属品フィルターから互換品セパレートフィルターに変わることで、マシンに設置したきのトレイ上のスペースが付属品フィルターと比較して1cm前後狭くなります。

互換品セパレートフィルターを設置すると、抽出口の先端から下のトレイまでは7cmくらいになる

付属品フィルターの時は8cmくらいです。

6oz のカップはちょうどいいです。

下のトレーを外すと11cmになるので少し余裕が

スケールを置きたい場合は外すとよいかも?

ただ、ここに置くと水平に安定しないので、ちゃんと測れているか怪しいです。
わたしはショットグラスで1オンス(約30ml)測って使ってるので、スケールは使用してないので問題なしですが、いちおう。

互換品セパレートフィルターに対しても、デディカ アルテ購入時の付属品タンパーはそのまま使えます。

コーヒー粉量について

サイトの商品情報には以下のようにありました。

バスケットはLBOブレンドが16g前後入る2人用バスケットが付属しています。

試したところ、18gまでギリギリ入るけど、確かに16gくらいがよさそうです。
18g(写真右)だと、フチの部分でお湯が遊ぶスペースがなくなってしまいます。それはよくない気がする。

16g
18g

18gでも試したところいちおう抽出することはできました。でも16gで使っていこうと思います。

挽き目について

グラインダーでどの細かさで挽いたら最適なのか。

〈wilfa コーヒーグラインダー スヴァート アロマ〉を使用しているのでそれに限った話ですが、 付属品フィルターよりも内部バスケットが大きくてメッシュ目が多いので、湯が通過しやすく、付属品フィルターと同じ挽き目だと多少シャバシャバ気味になるようです。

〈wilfa コーヒーグラインダー スヴァート アロマ〉の挽き具合17段階のイメージ

ちょっと細かい方がよさそうということで、1ヶ月くらい使ってみて、12〜13あたりが良さそうかなと

これは互換品セパレートフィルターで目盛9.5で挽いた豆を抽出。少しシャバってるところ。

付属品フィルターとWilfaのグラインダーでちょうどいい挽き目を探ったときの記事です▼
8saki.hatenablog.com

おしまい

プチ夢だったセパレートフィルターが我が家に存在するというのがめちゃくちゃうれしい…!

互換品ながら品質が高く、付属品フィルターからのアップグレードを考えている方にはおすすめしたいアイテムですね。
長持ちしそうないい作りなので、大事に使っていこうと思います。