レジンやネイルをしていると、削り作業の頻度が高くなります。そこで、ずっと欲しかった防塵ボックスを自作してみました。
100円ショップ セリアのプラダンを使って安く仕上げることができました。
材料
- プラダン5枚 : 500円
- 透明下敷き : 100円
- 塩ビU型パッキン : 200円
- アルミテープ : 1,000円
- OPPテープ : 100円
- リモコンライト : 300円
- 蝶番 : 100円
総額、税込2,500円程度ですね
セリアのプラダン 500×350mm 5枚
大きめなのに100円だなんてすごい
(必要量より予備として多めに買って撮った写真です)
ダイソー透明下敷き 1枚
これは窓に使います。
塩ビU型パッキン 5.7x8.4mm
手を入れる穴の切り口の保護に使う予定。
塩ビU型パッキンはホームセンターで切り売り1m 200円ほどでした。
アルミテープ
プラダンを貼り合わせるために、アルミテープを使用します。
アルミテープは今回の材料の中でも高価ですが、本体を重くしっかりつくることができる上、粘着力も優れているため、今回はアルミテープがよい仕事をします。
OPPテープ
プラダンの貼り合わせの際、外側は透明のOPPテープを使います。
ダイソー リモコンライト
内部の照明に。
蝶番(薄口丁番 25x20mm)
窓が開閉できるようなつくりにするので、蝶番が必要。
ホームセンターや100均で安価で少量売っています。
セリアで4つセットがあったので、わたしはこちらを使いました
結束バンド
蝶番をプラダンに固定する際に使用。
こちらもホームセンターや100均で安価で少量売っています。
そのほか
- ダンボール(プロトタイプ用)
- カッター、カッターマット、ものさし、はさみなど
手順
サイズを決める
まず、防塵ボックスに入れる集塵機のサイズを考えます。
持ってる集塵機が入るようなボックスのサイズを想定してみます。
(単位mm) | 幅(W) | 奥行き(D) | 高さ(H) |
---|---|---|---|
持ってる集塵機 | 230 | 188 | 85 |
さらに、今後集塵機を買い換えたときを考えて、巷のよくある集塵機のサイズも調べました。
巷の集塵機サイズ
(単位mm) | 幅(W) | 奥行き(D) | 高さ(H) |
---|---|---|---|
製品A | 240 | 230 | 75 |
製品B | 267 | 212 | 92 |
製品C | 240 | 200 | 105 |
製品D | 215 | 215 | 60 |
平均 | 240.5 | 214.3 | 83 |
持ってる集塵機は市販のものの中でも若干小さめとわかったので、よりいっそう余裕めにつくることにします。
ちなみに、持っている集塵機はこちら ▼
段ボールでプロトタイプをつくりシミュレーションする
原寸でサイズ感を見たかったので、市販の防塵ボックスの大きさを参考にしながら、ダンボールでざっくりつくってみます。
集塵機も実際入れてみて確認
手を入れる穴は横付きがいいなとか、穴のサイズは小さめの方が粉が舞わなくていいかもな、などなど考えながら、好きなように調整できるのがプロトタイプのいいところ。
窓は、すべて閉じてしまわないように、蝶番で開閉できるようにしました。中を掃除したり、集塵機を出し入れするためです。
少し大きめの縦幅の方が、中で作業するときスペースに余裕があって良さそうだと考え、市販の防塵ボックスよりも背の高さを大きめにしました。
設計図をつくる
プロトタイプで使い勝手を確認できたので、それをもとに、簡単な展開図を描きました。
セリアのプラダンを使うので、プラダンのサイズ(500×350mm) に各パーツを当てはめてみて、切り出し方法も考えます。
プラダンを設計図通りに切っていく
設計図通りに、プラダンにガイド線をひき、カッターで切り出していきます。
上の写真は、全て切り出して加工も終えたところ。
パーツのA〜Gをプラダンに付箋で貼るとわかりやすいです。
パーツを加工する
窓をつける
窓になる部分は、ダイソーのA4透明下敷きを接着剤で接着します。ここは普通の接着剤を使いました。
ポリプロピレンは専用の接着剤でないとしっかりつかないようなのですが(後述)、ここは面を接着するので、まあいけるかなという判断です。
補強として、部品Bを切り出したときに余った内側の端材で細長いパーツを細く切り出して、サンドイッチ状に挟んで接着しました。
手の入る穴をつくる
手を入れる穴の部分。
腕を入れた時に痛くないように、塩ビU型パッキンで保護します。塩ビU型パッキンはホームセンターで1m 200円ほどでした。
円周(160mmの穴の円周は、約502.65mm)ぴったりにカットしてはめ込むと、外れることなくガッチリはまります。念のためパッキンの内部に接着剤を塗布してあります。
組み立てる
各パーツの接着はグルーガンでやろうと思ったのですが、調べるとグルーガンでは接着できないらしいのでやめました。
プラダンはポリプロピレンという素材でできていて、接着が難しい素材らしいです。
セメダインのツイート ▼
ポリプロピレンをくっつけることができる接着剤というものがいろいろ売っているようです。
このように、ポリプロピレンに対応している接着剤を使おうとしたのですが、プラダンの小口同士を接着すると強度的に弱そうな上、隙間ができて細かい粉が漏れてしまいそうな気がしたため、その方法は諦めました。 その代わりに、内側をアルミテープで、外側をOPPテープで貼り付けることにしました。
アルミテープは粘着力が強くて、指紋が持っていかれそうなくらい接着力があるし、その上重いので、防塵ボックス自体の重さが増えてしっかり安定するのがかえってよかったです。
テープだと削りカスや粉が隙間に入らなそうなところもよき。
外側は美観を重視して、アルミテープではなく透明のOPPテープで。
ボックス完成
手をいれた時のサイズ感
コード専用の穴を作ろうと思いましたが、ACアダプタが通るような大きめの穴をつくるとダストが漏れ出しそうだったのでやめ、手を入れるところからコードも出す仕様にしました。空いている穴は少ない方がいいです。
作業用手元ライトをつける
ダイソーで購入した〈リモコンライト〉(300円)を使います。付属のリモコンでオンオフできる電池式のライトです。
シンプルで小型なのがよいです。
結構明るい!
強力両面テープで内側の天井につけました。
手元が良く見えて完璧です。
もっと明るくしたい場合は2個とかあってもいいかもですね。
窓に蝶番をつける
部品Bの窓は、薄口丁番 25x20mmを取り付けて開閉できるようにします。
最初は、窓の関節もOPPテープで貼っていましたが、開閉を繰り返すと剥がれてきてしまい、強度が心配だったため、蝶番を使用することにしました。
千枚通しやキリでプラダンに穴を開け、結束バンドで固定しました。
おしまい
左が完成品で右がプロトタイプ
プロトタイピングは大事だし便利です。
スツールに乗るので、常設することもできそうです。