模型作家である瀬川たかしさんのジオラマ枯山水キットを購入しました。
写真いっぱいの制作ログです。着色や草素材の追加は自分でアレンジしてみました。
瀬川先生のジオラマ本も買って、いろんな素材や表現方法も眺めながらつくってみました。アレンジに役立ちました。
制作過程
キットの内容
購入したキットの内容です。
つまようじなどの細かい材料も全部揃っていて、これだけですぐにつくり始められるという丁寧な内容です。
マニュアルも写真がたくさん載っていて、かなりわかりやすかったです。
配置を決める
枯山水といえば龍安寺。個人的にも龍安寺の石庭が大好きで、これを見たい動機で京都に行くくらい好きなんです。
龍安寺の石庭の配置についてネットで調べて、参考にすることにします。
最近行った龍安寺はこんな様子でしたよ。
龍安寺に飾ってあるミニ石庭もかわいい。
石を配置し、設置する
石たちはこんなサイズ
龍安寺にリスペクトの気持ちを向けつつ、自分でいい感じに置いてみます。
そっくり同じにはできませんが、個人的にはかなりビシッとキマッて気持ちのいい配置にできました。
付属の接着剤でスチロールに接着します。
枯山水の砂場の模様部分をつくる
砂の素材を塗っていきます。
砂と樹脂を混ぜて、ペーストをつくります。紙コップが深いとやりづらかったので、半分くらいに切ってみました。
アイスの棒のようなヘラで、石を避けながらスチロールに均等に伸ばしていきます。
つまようじを数本揃えたクシのような道具をつくり、好みに筋を描いていきます。
いったんできました。
つまようじで筋を描いていく時に、つまようじにペーストが溜まってしまうと、このように滑らかに筋がつかずぼこぼこしてしまいます。そういった部分を、細かく整えていきます。
乾かす
筋引いただけで陰影がついて、西陽に照らされてめちゃくちゃかっこいい。
[自己流アレンジ] 模様の隙間を同系色のカラージェルで塗って馴染ませる
ジェルネイルが趣味なのでなんでもジェル使いたくなってしまうんですが、
砂ペーストに似せたカラージェルをつくり、サンドジェルと混ぜたものを使用して、下地が目立ってしまうところを塗って隠してみました。
ザラザラした感じはアクリル絵の具でつくるのは難しそうですし、ジェルネイルのジェルはUVで硬化するまで何度もやり直しが効くので、とても便利な画材です。


カラーとサンドは以下のふたつを混ぜています。
- Arknail コネクトジェル サンドジェル SA01
- 223 sea mud
石にツヤを出す
付属の樹脂を筆に取り、石に塗ることでツヤを出します。
マット気味の上品なツヤがつきました。
石の周りに草地をつくる
樹脂と草地の素材を混ぜ合わせます。
それをつまようじで、石の下側を埋めるように塗っていきます。
岩場に苔が生えている感じをイメージしつつ。
[自己流アレンジ] 草地をもっとリアルにしたい
龍安寺のコケを見ると、枯れ込んでくすんだ感じがあるので、それに近づけたくなりました。
枯れてる系の草地の素材を追加で買ってきました。
カーキとライトグリーンです。
付属の樹脂も足りなくなってしまったので、おそらく同じものであろう、マットメディウムを購入。
2色草素材と、マットメディウムを混ぜます。
すでにのせてある鮮やかなグリーンが少しは見えるような感じで(3色混ざったような複雑なマルチカラーにしたかった)のせてみます。
厚めにこんもり感が出たのも、より苔のリアルさが増しました。
マットメディウムはのせたばかりは白っぽいですが、乾くと透明になります。
いったん完成
いい感じ!
[自己流アレンジ] ヒノキの木枠をつける
土台のスタイロフォームが横から見えているので、飾った時に見栄えがよくなるように、木枠をつけていきます。
どうせならちょっといい木で。工作用のヒノキの木材がホームセンターにありました。
厚さ5mm、幅30mm、長さ900mmで500円くらいでした。いい香り。
そのままだと味気ないので、無垢フローリング用に持ってた蜜ろうワックスを刷り込んでみました。ツヤが出るし、汚れに強くなります。
ふつうに木材磨くのにとてもいいのでおすすめの品!
スタイロフォームにあてがってみると、砂ペーストがはみ出た部分のせいで凹凸があり、隙間が美しくありません。
120番くらいのやすりでまっすぐに削り、隙間をなくします
ボンドで接着して乾かします。
木枠を接合する時に、留つぎとか組みつぎとかしてみたかったんですが、加工技術が乏しいのでそのまま貼りました。次は挑戦してみたい。
本当に完成
できました。すごく素敵!癒されます。
同じくらいのちっちゃいジオラマで、次は南国な水辺とかをつくってみたいなと思ってます。