「あれ、読み続けるのキツいかも」
読書をしていると、そんな本に出会ったりします。
日々たくさん読んでると、10冊に1冊くらいは読み飛ばしたり流し読みしたり、中断したりしています。
そんな本に遭遇した時にときに、わたしがやっている対処法を、備忘録的に書いておきます。
小説ではなくて、実用書・ビジネス書・自己啓発本向きの方法だと思います。
時間が大切なのはわかるけれど、本ももったいない
「本」「途中」「つまらない」で検索すると、いろいろな意見がでてきますね。
その中で目立つのが、「時間が大切だからさっさとやめよう」という意見。
わたしも、時間が大切だという考えは同意できますが、
すっぱりやめるのは抵抗があって、今までかけた時間や手間、がもったいないと感じてしまいます。
そして、途中まで理解したのですし、どうせならなにか少しでも学べるところがあれば吸収したいです。
そういうわけで、早々にやめない。
「ああ!つまんない!」と3秒で閉じない。ちょーっと我慢。
早々にやめないためには
そんなときは、今まですこしずつ読み進めていたところから視点を少し離して、本全体をざっと把握することにしています。
ざっと把握するのはなぜかというと、判断のタネを集めて本の要点を抽出し、読み進めるべきかどうか判断するためです。
この本が、 今の自分にとって読み切るだけの価値があるかどうかを、自分自身で判断できることがコツです。
こんなかんじ。
時間も出会いも大事なので、できるだけ気分よく・無駄のない方法で読書を楽しみたいですね。
というのがわたしのスタンスです。
具体的にやること
すぐやめないで、なにするの?というところを説明していきます。
- まえがきを読む
- もくじを読む
- パラパラめくって、小見出しを読む
- パラパラめくって、挿絵や図解を見る
- あとがきを読む
- 中断本リストをつくっておく
1. まえがきを読む
まえがきは、読者にこの本を読んでもらうために、著者が魅力たっぷりに本を要点やメリットを説明している場所なので、この本の目的はつまりなんなのか、読むとどんないいことがあるのか書いてあります。
まえがきが面白くなかったら、別に読まなくてもいい。と言い切ってしまってもいいくらい、力を入れて書く場所なのだ。と「読書はアウトプットが99%」に書いてありました。

読書は「アウトプット」が99%: その1冊にもっと「付加価値」をつける読み方 (知的生きかた文庫)
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まえがきには、結論が先に書かれていたりすることも多いので、そこで「自分に要る本なのか?」、「いまのわたしにとって時間をかけて読む価値があるのか?」、ということが判断できると思います。
2.もくじを読む
もくじは、全体の構造が箇条書きしてあるサマリです。
もくじに目を通して見て、その中で興味がある章を読んでみるといいです。
3. パラパラめくって、小見出しを読む
上記のもくじを、より少し詳細にしたものが並んでいるのが小見出しです。
自分自身の課題意識のあることや気になってることは、潜在的に情報感度が上がっているので気付く力が強くなっており、パラパラページをめくっていって、ひっかかった小見出しはきっといまわたしに必要な情報なのです、たぶん。
そうして気になった小見出しがあったら、さらにそこの本文を読んでみます。
セレンディピティが味方について、触れるべき情報が目に飛び込んできてくれるかもしれません。
4. パラパラめくって、挿絵や図解を見る
小見出しをパラパラ見るときに一緒にやっている方法です。
実用書だとよく図解が載っていたりします。 ビジュアルにしてある箇所は、著者が読者に対してより理解を深めてほしい箇所であるともいえます。
ただし、ビジュアルだけ見て、わかったようになることは危険です。 絵や図に惹かれたら、なんの説明に使われているのか、本文も読みます。
あくまで、読む価値があるのか判断し、興味があるところから少しでも学ぼうというのが目的です。
5. あとがきを読む
あとがきには、まえがきに書かれたことを再度総まとめとして確認する内容が書かれています。本の中で大切なことが、くりかえしもう一度書かれているのです。
「読んでどうでした?」という読後の感覚を、著者と共有して対話するクッションのような場だと思ってます。
あとがきを読むと、読後の気分をちょっと疑似体験できるし、本の中で著者が一番伝えたいことについてわかるので、ここを読むことで読む価値があるのかどうか判断できるでしょう。
6. 中断本リストをつくっておく
中断した本は「中断本リスト」に付け加えます。
そのうちまた思い出し、出会いがあり、理解できるようになるかもしれません。それはそれでとてもいいチャンスです。
わたしの場合は、中断した本については半分覚えていて半分忘れているので、リストで管理しておくことで、あとあとかなり助かります。
さらに、ブクログを使っているので、なぜ中断したのかを非公開メモに記録しておくと便利です。
普段過ごしているなかで、何かについて知りたいことや関心が芽生えたときに、
「あれ、この話題ってあの本に載ってたな…もう一度読んでみるか」
と思いついたりすることが結構ありますよ。
そういうときに、リストを見にいきます。
だけどやっぱり、すべての本を読み終えなくてもいい
全部読まなきゃ、もったいない!と思い込んでいたんですが、
ある本のフレーズが「そうじゃないかも」と思わせてくれたので、ここに残して、締めくくりとします。
イギリスの哲学者であるフランシス・ベーコンは、こういっています。
味見のための本があり、丸呑みするための本もある。
そしてごく少数の本だけが、 かみしめ、消化するためにある。
つまり、一部だけを読めばいい本があり、好奇心 をもって読まなくてもいい本がある。そして、ごくかぎられた本が、努力と注意を はらいながら、最後まで読む価値がある。

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